eCognition Essentials

eCognition Essentilasソフトウェアは、どんな技術レベルのユーザでも衛星画像からGISで直ぐに利用できる高品質な結果を即座に生成できるオールインワン・ソリューションです。

eCognitionソフトウェアのコア技術に基づき、eCognition Essentilasに導かれたワークフローにより、リモートセンシングデータ解析のためのルールセットを短時間で設定することが可能です。

■ 特徴および利点

eCognition Essentialsソフトウェアは、森林、農業および土地被覆分類のような一般的なリモートセンシングの課題に対応するための、簡易なソリューションです。さらに、時期の異なる2つの画像の比較あるいは既存のGISレイヤーと新しく取得した画像を使用して変化抽出を行うことも可能です。ワークフローのガイドにより画像セグメンテーション、教師付きまたは変化抽出分類おおび品質管理のためのインタラクティブ・ツールによって、標準的なデータ・ソースの解析が可能です。
あらかじめ定義されたワークフロー・ステップを通して短時間でルールセットを開発できます。リモートセンシングおよびGIS解析者は、最適な結果による有用な情報を、容易に抽出できます。

• Trimble eCognition画像認識エンジンを備えた直感的なユーザ・インタフェース
• 地表被覆分類や画像に基づく変化抽出を容易に解析
• 画像データから直ぐに使用できる情報への変換のためのガイド付きワークフロー
• 様々なファイル形式のラスタおよびベクタデータの解析
• 高品質のGIS対応の成果物の出力
• Trimble Insphere Data Marketplaceによる地理空間データへのアクセス

■ ハイライト

オールインワン画像解析ソリューション

eCognition ソフトウェアのコア技術に基づいて、Trimble eCognition Essentialsは、オブジェクトベース画像分類のための簡便なソリューションをユーザに提供します。高品質な結果と即時に利用可能なデータを短時間で抽出することに重点を置いて、eCognition Essentialsは、分類と画像データから知的な地理空間情報への変換を容易に実現できます。例えば、GISデータベースに出力するための土地被覆マップを生成します。

直感的なグラフィカル・インターフェース

リモートセンシング・データを利用したい全てのユーザのために、Trimble eCognition Essentialsは、使い勝手の良い直感的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供します。自動セグメンテーションおよび分類タスクへの即時アクセスによって、教師付き画像分類ワークフローを生産指向のユーザに提供します。

自動化された機能とバッチ処理による時間短縮

ユーザーは、自動化された分類機能とバッチ処理により、最小限の所要時間で高精度の結果を得ることができます。これらの機能には、画像セグメンテーション、教師付き分類および変化抽出、そして品質管理のためのインタラクティブ・ツール・セットが含まれています。マニュアル操作することなく複数のデータ・セットを処理したり、専用サーバシステムで処理を実行したりするために、 eCognition Essentialsユーザは処理ジョブをeCognition Serverに投入できます。これらの自動化機能により、GISおよび画像分析者は、高品質の成果を短時間で生成することが可能であり、結果の解釈と意思決定に時間を割り当てることが可能になります。

複雑さを抑えて、機能をより多く

実績のあるeCognition技術により、eCognition Essentialsはスタンドアロン・アプリケーションであり、環境、都市および農業土地被覆および変化抽出マッピングに関するアプリケーションとして、リモートセンシング・データから高品質の情報を効果的に抽出するため、教師付き画像分類の全てのステップをカバーしています。予め用意され構築済みのルールを画像分類タスクに適用することにより、eCognition Essentialsは生画像データから即座に地理空間情報を抽出するために効率化されたワークフローを提供します。いつでもその時点で最適なアクションのみ表示され、処理順序にしたがって配列したコンポーネントの所定の形式によりユーザを最適な結果へと導きます。

様々なユーザの事案をサポート

以下の様々な事案を迅速かつ効率的に処理します。

• REDD++プロジェクトおよび京都議定書による二酸化炭素隔離アセスメントのための森林および森林変化マッピング
• 環境モニタリングおよび都市計画のための都市および都市変化マッピング
• 農作物の健康分析および国レベルの農業助成金のための農地マッピングおよび変化抽出
• 土地劣化のモニタリングのための基本土地被覆分類および変化マッピング

Insphere Data Marketplaceへのアクセス

eCognition EssentialsのためのTrimble InSphere Data Marketplaceプラグインにより、簡単にリモートセンシング・データにアクセスし、即座に処理を開始することが可能です。プラットフォームは常に拡張され、現在は下記データも利用可能です。

• Landsat8ライブラリは何千もの雲のない画像が利用可能であり、自動的にライブラリに追加され、eCognitionで無償で利用できます。

■ eCognition Essentials のワークフロー

Trimble eCognition Essentialsは、高品質の画像分析のための使い勝手の良いオールインワン・ソリューションであり、ガイド付きの4ステップのワークフローで処理されます。

1. データ入力
   まずはじめに、ラスタデータ（TIF, IMG, JP2)およびベクタデータ（SHP、FileGDB)を含む様々な地理空間情報ファイルフォーマットの入力により、ワンステップでプロジェクトを生成します。
   
   
2. オブジェクトの生成および分類
   独自のTrimble画像分類エンジンにより、eCognition Essentialsはスペクトルおよび空間的均一性に基づいてオブジェクトを生成し、予め設定されたパラメータあるいはユーザ指定のパラメータに従ってオブジェクト分類を行います。
   
   
3. 結果の編集
   ユーザは必要に応じて、結果を確認し、セグメンテーションや分類結果を修正できます。ワークフロー全体を再処理する必要はありません。結果は、事案に応じた統計値による精度の評価が可能です。
   
   
4. 結果の出力
   最終分類結果をGISで直接利用できるようなデータとして出力することにより、直感的で使い勝手の良いTrimble eCognition　Essentialsは完了します。

スペクトル情報だけでなく、このコンテキスト情報により、イメージオブジェクトの形状や分布の特徴等を考慮し、優れた分類処理を実現します。
Definiens Cognition Network Technologyによりコンテキスト情報とファジー理論を利用し、GUIによる簡単な操作により、複雑な分類処理を短時間で実現できます。