対象物認識ソフトウエア(仮称:TD-HRS)
大日本印刷株式会社および株式会社インフォサーブは、共同で対象物認識ソフトウエア(仮称:TD-HRS)を開発し、国内の研究者を対象に無償配布を開始しました。
無償配布の主旨は、成果物品質の更なる向上や応用製品の開発です。これは、共同でも受託でも対応可能です。
現状のTD-HRSは、高分解能衛星画像Quick Birdパンクロマティック画像より対象物として自動車を検出するものです。TD-HRSは、他の高分解能衛星や航空写真、あるいは一般的な画像も対象とする事が可能です。また、対象物も自動車に限定されたものではありません。従いまして、TD-HRSは多様な用途への展開が可能な画像内対象物検出の基礎技術のひとつです。
高精度モードと高速モード
TD-HRS には、高精度モードと高速モードの2種類のアルゴリズムが実装されています。
ユーザは任意にいずれかのモードを選択できます。 高精度モードに要する処理時間が長く、実用性を考慮した場合に問題であるとの観点より、高速モードを新たに開発しました。高精度モードの処理時間短縮に向け、引き続き研究を続けます。
稼働環境
- 原画像フォーマット Tiff(16bits/pixel)
- プラットフォーム Windows XP/Vista (日本語版)
処理時間の例
- 原画像 QuickBird パンクロマティック画像 13,032 x 13,028ピクセル
- 処理時間 (フルサイズ)
高速モード 20分
高精度モード 推定 11 時間
- 使用プラットフォーム
Windows XP/SP2
Intel CoreDuo 1.6GHz
RAM 1GB
参照論文
茂出木 敏雄, 2008. 概念テンプレートを用いた衛星画像のパターン検索ツールの開発. 情報処理学会 第70回全国大会, デモ−02, 2-525-526 .
Modegi, Toshio, 2008. Small Object Recognition Techniques Based on Structured Template Matching for High-resolution Satellite Images, SICE Annual Conference2008, 2B01, 2168-2173 .